2021年9月24日金曜日

暗号資産(仮想通過)の将来

中国人民銀行が仮想通貨の決済や取引を全面的に禁止すると発表した。

海外での取引所を使うのも違法となった。

詐欺、資金洗浄などの違法な資金調達を阻止するためというのが、その理由だそうだ。


拙稿をしたためながらビットコイン等のチャートを見ているが、とんでもない角度で急降下している。

私は「よくこんなものを買うなぁ」と常々思っているのだが、私の友人の何人かはビットコインを買っている。

私の思いとは裏腹に結構儲かっているらしい。

でもそろそろ潮時じゃないか?今度会ったら状況を聴いてみることにしよう。


さて、私たちが「仮想通貨」と呼ぶもの、日本国内での正式名称は「暗号資産」である

日本銀行の広報にもちゃんとそう記されている。(なので以後、暗号資産に統一する)

日本銀行の暗号資産の定義は以下の通り。

  1. (1)不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
  2. (2)電子的に記録され、移転できる
  3. (3)法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない

(日本銀行HPより抜粋)

要は「お金」として決済に使えて、送金も自由にできる。他の通貨に交換可能。

なんだか便利そうではある。


そもそも暗号資産の始まりは、2008年10月サトシ・サカモトなる人物のビットコインに関する論文に端を発する。

私自身ちゃんと理解した訳じゃないので下手なことは言えない。でも一応説明する。

彼は金融機関の仲介を省いてお金の移動が出来る方法を考えた。

インターネットを介し有志で特殊なネットワークが作られた。「p2p」と呼ばれる。

この信用を担保するための「暗号」の仕組みが秀逸だったのだ。

また取引されたお金の記録も大事で、この過程で「ビットコイン」が生成される。

これを「マイニング(採掘)」と呼ぶ。


ビットコインはいわばネットワークに参加した人たちの「謝礼」の様なものだ。

(間違ってたらご指摘ください。)


これがどんどん独り歩きして、今では円やドルと交換可能にまで発展した。


話は戻る。日本銀行は注意喚起もしている。

私たち日本人が日本で使うお金(最近は現金が減り、電子マネーが多くなってきたが)、これは法定通貨の「円」だ。

法定通貨とは国家によって強制通用力が認められている通貨で、国内でお金のやり取りをする場合は「円」を使わなければならない。受け取る側は紙幣を何枚渡されても拒否できない。硬貨は20枚まで。

これを国が保証しているのが「円」だ。


暗号資産には、国家による保証、裏付けがない

だから常に価値は乱高下する。(それを望む人もいる)

また詐欺などの犯罪が多発しているのもご存じだろう


ところで今、ビットコインで何が買えるのだろう?

こんな不安定な「お金」で商売したい人はいないでしょう。


暗号資産はそのシステムは優れているが、アナーキーな香りがする

中国のような強権国家には馴染まないような気はする。


ただ、暗号資産のシステムを丸パクリして、国家が保証する「デジタル円」とか「デジタルドル」なんて言うのが出来る可能性はあるな。

案外中国もそのあたり狙ってるのかもしれない。

その時ビットコインの価値は如何ほどだろう。


ではまた。

2021年9月19日日曜日

不動産投資は本当に儲かるのか

「不動産投資」と実際に検索していただきたい。

やめとけ」とか「失敗」などのネガティブな語句が、関連キーワードとして並ぶと思う。

何故だろう?

「不動産投資」と言うことは、不動産から賃貸収入を得るか、売却益を得るかだ。最近は専ら前者のことを指すようだ。


私は不動産を持っている。私たち家族が暮らすための一戸建て、いわゆる「マイホーム」だ。

「猫の額」程の狭い家だが、住宅ローンは完済した(エッヘン)。

将来、賃貸に出しても良いかなと、漠然と思ったことがある。

まぁ、先のことだ。まだまだ分からない。


不動産を投資目的で購入する場合、普通はどうします?

「現金一括」と言う方は少数だろう。多数の人が金融機関に借金をする。

「不動産担保ローン」とか「フリーローン」などのローンがちゃんと用意されている。

当たり前だが(低金利の)住宅ローンは利用できない。ばれた時にはきついペナルティが待っている。

本業を持ちながら、賃貸経営の掛け持ちはキツイ。まるで知識のない素人も同様だ。

そんな人はサブリース会社にフィーを払い、運営と管理を丸投げするのが妥当だ。


上の話、ピンときた方が居られるだろう。

株式会社スマートデイズとスルガ銀行と不動産オーナーが起こした、「かぼちゃの馬車融資問題」だ。


2012年ごろから、新たなビジネスモデルとして話題になった。ざっくりとした説明をする。

スマートデイズがオーナーを募り、シェアハウスを購入させる。

オーナーへの融資はスルガ銀行が担った。同行はスマートデイズのメインバンクだ。

同行の融資審査は一言で表すなら「ザル」だった。加えて審査に必要な通帳の写しの残高を改ざんする不正行為も横行した。同行はこれを「見て見ぬ振り」した疑惑がある。

シェアハウスの建物は通常より割高に販売されていたことも後に発覚する。

スマートディズは、賃料だけではまともな利益が見込めなかったのだろう。

運営はすぐに行き詰まった。2017年入居率が低迷。投資家に保証されていた家賃が減額。翌年には支払われなくなった。

同年スマートデイズは破綻した。


残されたのは、多額の借金を背負ったオーナーとスルガ銀行だ。金融庁も調査を開始した。

調査の過程で不正融資が明るみになる。銀行内での酷いパワハラも報告された。


2020年両者は和解した。オーナーが土地建物を物納することで、借金は帳消しとなった。

コロナ禍でかき消されてしまったが、もっと世間に認知された方が良いと思う。


上記のトラブルは極端な例ではあろう。しかし、世間に与えたインパクトは絶大だった。

これを契機にサブリース会社への規制も厳しくなり、他の銀行も審査がより厳格になった。

これほどタチの悪い業者は流石にもういないだろう。

しかし、不動産投資のローンもサブリース会社もなくなったわけではない。

根っこの構造は残っている


これはあくまで私見だが、借金を作ってまで投資をするのは如何なものだろう

普通の人にとって投資の金は、家計の貯蓄の一部を回すものではないか?


私はやらない。同じ理由で株の信用取引もやらないと決めている。


ありがちな言われ方だが、不動産投資が本当に儲かるなら、わざわざオーナーを探してサブリース契約を交わすなんて面倒なことをせず、直接経営すれば良いじゃないか。

いや、ちゃんと儲かる物件はあるはずだ。

ただそんな物件が市場に出ることは稀だろう。

良物件があったとしても、手に入れるために激しい競争が待っている。当然価格も上がる。

そもそも素人に物件の収益能力を正確に測れるはずもない。


なぜサブリース会社があるのか。

収益の期待が薄い、下手すると損失が出そうな物件があるとする。

怖くて手が出せない物件のリスクを、サブリース会社はオーナーを募り、肩代わりさせてるんじゃないか?


サブリース会社は、あなたを単なる「カモ」としか見ていないのかもしれない。


でも、どうしても不動産投資をやりたい人は、手持ちの資金で「J-reit」に投資しては如何だろう。

何より少額でできる。もちろん損失が出ることはある、ただ配当金(正確には分配金)が比較的割高なので、長期運用ならリスクヘッジできるかもしれない。

何より最小のリスクで「不動産投資」の現実が透けて見えるのではないか。


次回は「J-riet」について拙稿をしたためよう。

2021年9月16日木曜日

中国恒大集団の経営危機

2021年9月14日

中国の不動産開発大手の中国恒大集団本社で「取り付け」騒ぎが起こったそうだ。

同集団が今月20日期限の「利払い」を行えないと、主要銀行に通知したためだ。

ニュースでご存じの方も多いだろう。


複数の記事を読んで、よく分からない所もあるが、私なりに調べたことを記す。


同集団の今の状況は普通「デフォルト」と呼ばれると思うのだが、記事には「デ」の字もない。

気になって「デフォルト」をググった。やはり「債務不履行」は立派なデフォルトだ。


本社に押し掛けたのはどんな人たちか?

  • 資金繰りが悪化して、工事がストップした不動産を購入していた人や、工事を請け負った事業者
  • 同集団は不動産開発だけでなく、金融商品、債券も販売していて、それらの償還を求めた人

この二通りらしい。


「債権」は社債のことだろうか?

16日同集団は全社債取引を停止した。

これは証券取引所への情報開示のためで、17日から再開するそうだ。

そんなに早く再開できるものなのか?


不動産開発企業(グループ企業だろうが)が売る「金融商品」とは何だろう?

これも不正確な情報だが「理財商品」らしい。

これは中国独自の金融商品で、短期償還の「ハイリスクな投資信託」と思えば良い。

ハイリスクだから、配当利回りは高いが元本割れの可能性も高い。


中国共産党がこれを救済するかは、今のところ不透明だ


恒大集団のバランスシート(賃借対照表)が気になる。

負債総額 約2兆元(3050億ドル、33兆円)(yahoo! ニュース)

有利子負債 5718億元(9.8兆円)(東洋経済オンライン)

資産 約362億ドル(4兆円)(Wikipedia 2019年3月)

純資産は解らなかった。

(詳しい方がいらっしゃたら教えていただきたい。)


20日に不履行になる債務の額は調べたが判らなかった。


また、今月23日を期限とする利払いがある。

ドル建て債 約8350万ドル(91億円)(bloomberg)

本土債 約2億3200万元(39億円)(bloomberg)


これらの金額はあまり信用しない方が良いと私は考える

同集団は民間企業で、広東省当局が経理調査を進め始めたばかりだからだ。

負債の全容はこれから徐々にわかってくるだろう。

ちなみに同集団は、「危機的状況」を認めたものの「経営破綻」を否定している。

個人的には無理筋だと思う。


私たちが気になるのは、この経営危機が日本を含め西側諸国にどんな影響を及ぼすかだ。

今の時点では誰も判らないだろう。

まぁ、影響は少なからず「ある」と考えるべきでしょう。

ドル建ての債務があるわけだから。


今年に入って中華企業の経営破綻のニュースを何度も目にした

バブルはとっくに弾けていたんでしょう。やっと実体経済に影響が現れた。


皆さんは、2008年のリーマンショックを思い出しませんか。

あの時の日本政府対応やマスコミ発表には、ろくに当てにならなかったと、私は記憶している。

かえって事態を悪くした、政府要人の発言もあったはずだ。


私にできることは限られている。

株価を注視しつつ、出来るだけ多くの情報を拾い精査するだけだ。

狼狽してはいけない。冷静に。


直近の日経平均株価は続落した。(30323.34円 -188円)

米、S&P500は反発した。(4480.7ドル、+37.65ドル)


市場は未だ静観の構えか。

2021年9月14日火曜日

ソーシャルレンディング maneo の話

前回、「ソーシャルレンディング」または「クラウドファンディング」と呼ばれる、「貸付型」の投資について拙文をしたためた。

実際、私はタイトルにある「maneo」に口座を開き、出資していた。

今現在、度重なる返済遅延が発生のため、maneoは休眠状態だ。集団訴訟も起こっている

なお、新規の口座開設は停止されている。ご存じの方も少なからず居られるだろう。


私自身は、危うく難を逃れた形だ。損失は被っていない。


いったい何がmaneoに起こったのか

maneoに出資していた私が経験したことを、拙文ではあるが著す

何かの形で残しておくことは意味があると思う。


マネオマーケット株式会社に関する集団訴訟」でググっていただきたい。

損失を被った出資者たちの怨嗟や怒りのコメントが読める。

誠にお気の毒で、何となく目を背けたくなってしまう。

だが、私と同じ個人投資家、これから投資を始める方々は、是非とも目を通してほしい

これも投資の現実の一面だからだ。私も含め、「他山の石」とされたい


maneoで投資を始めた時、出資する際の条件として以下のルールを設けた。

  • 償還期間は1年以内に限る
  • 利率が年利8%以上の案件には投資しない
  • 担保の有無も考慮しつつ、低利の案件には資金を多く、高利は少なく

私はこの3項を、maneoから手を引くまで徹底して守った。


例えばある案件で、年利が5%、償還期間が6ヶ月の案件があったとする。

私にとってはこの辺りが最も「美味しい案件」だった。

また、年利3%、償還期間3ヶ月なんて場合は、レバレッジを掛ける意味で、少し多めの金額を出資した。

金利が7%以上なら、逆に資金を絞る。償還期間が1年以上なら、たとえ金利が低くても見送った。


このルールで出資を続け、諸々引かれた後の私の運用益は年利3%程度だった

利益が低いと思いますか?

さらに利益拡大を狙うなら、より大きいリスクも許容しなければならない。

それは嫌だった。

だから少しづつ運用資金を増やし、レバレッジ効果で配当額を増やしていく戦略をとった。


儲けた配当も資金に充て、4年程は実に満足のいく成績だった


ところがmaneoが提示する案件が様変わりしてきた。

私にとっては、金利が高すぎ、償還期間も1年以上の案件が増えていったのだ。

許容できるリスクの範囲を超えてしまっている。

私は自分のルールを変更すべきか悩んだが、曲げなかった。


私が出資できる案件はどんどん減っていった。

これは「投資の機会損失」と呼ばれる。運用資金を遊ばせておくのは勿体ないのだ。

そのころの私は「株式投資」も始めていた。

maneoで遊んでいる資金の何割かを、証券会社の口座に移すことにした。

私は徐々にmaneoから距離を置くことになってしまった。


2019年1月早々からmaneoに不穏な兆候が表れる

返済の延滞が発生する

事業者U社に対する不動産担保付きのローンだった。

驚くかもしれないが、会社は匿名であることが少なからずあった。

担保の不動産はU社の親会社が所有している。

親会社は借り換えと、不動産売却を試みたようだ。

しかし、手を差し伸べてくれる金融機関はなく、担保不動産も売れなかったのだろう。

maneoは担保不動産を競売に賭けたようだが、売却できたのか確認できない。


以後こんな話がゴロゴロ出てくる

ある事業者は不動産売買のため、その不動産を担保に資金を調達したものの、契約成立できず、返済を焦げ付かせた。


またある事業者は、賃貸収入を目的に不動産を取得し、その賃料から分配金を支払い、償還期限までに売却をする計画を立て、資金を調達した。

だが思うように店子は現れず、断念して不動産を売ろうにも売れなかったようだ。

結局、弁護士を通じ破産申請を申し立てた。


さらに泥沼化する

返済遅延をしていたGIL社は、EF社から資金を調達したものの、それを返済に充てず、JCS社に不当に送金していた事実が発覚した。ちなみにEF社もmaneoから資金を調達している。

2021年maneoはGIL社に債権者破産申請を申し立てた。

私は債権者が債務者の破産申請をできるのを初めて知った。


もちろん遅延案件の中には、無事資金を回収できたものもある。

コロナ禍の影響も少なからずある。


金額は少なかったが、まだ継続中の案件が残っていた私は、煮られる思い出で償還の日を待った

果たして、元本の損失は免れた


私はなぜ助かったのか。

運用法が良かったのか、ただ運が良かっただけなのか、今でも判らない。


この惨憺たる有様を直視するのはとても辛い。

しかし素人投資家と雖も、ここから何かを学び取らなくてはと思う。


まず私が強烈に感じたのは、遅延案件のほとんどに、担保も含め不動産が絡んでいる

maneoはプロの金融業者だが、かかる不動産の本当の価値を計れていなかったのではないか?

また不動産はすぐに売却できない。立地によっては買い手がなかなか見つからない場合もある

と言うことは、「不動産担保付き」だからと言って全く安心できないわけだ。


私は「担保が付いているなら比較的安心」ぐらいにしか考えていなかった。これには大いに反省している。

不動産取引や不動産運用はその筋のプロでも時に見誤る。そのリスクは莫大だ。


「ソーシャルレンディング」、「クラウドファンディング」は敢えて言い換えれば、「高利貸し」だ

「高利貸し」に頼らざるを得ない債務者は、それなりの事情を抱えいる


「ソーシャルレンディング」、「クラウドファンディング」をググる。

沢山の業者があなたを勧誘してくる。なかには興味が湧く方もいらっしゃるだろう。かつての私のように。

私は止もしなければ、勧めもしない。


私がダラダラと綴った拙稿が、あなたにとってより良い選択を導き出せる一助になれば、幸いだ。


長くなってしまった。お付き合い頂きありがとうございました。

2021年9月13日月曜日

ソーシャルレンディングで経験したこと

ソーシャルレンディング」をご存じだろうか。

別名「クラウドファンディング」とも呼ばれている様だ。

簡単に説明すると、「ファンド」の一種だと思えばよい。

(詳しく知りたい方はググってください。)

「ソーシャルレンディング」もいくつかのタイプがあり、ここでは「貸付型」に話を限定する。


仕組みはこうだ。

資金が欲しい企業や事業者がある。(以後、債務者)

その一方で投資先を求めている投資家や投資会社がある。(以後、債権者)

この両者をつなぐのが「ソーシャルレンディング」の運営会社だ。(以後、仲介者)

仲介者は債務者を査定し、貸付金額、利息、償還期間、担保を提示して、債権者を募る。

投資家たちは貸付の条件に納得すれば、資金を投入し債権者となる。

貸付金額の満額に達すれば、目出度く契約成立。

たいていの場合債務者は毎月利息を支払い、償還期限で元本を返済する。

利息から仲介者の手数料が抜かれ、源泉が抜かれ、残ったお金が債権者の儲けだ


運営側は、「株取引よりリスクが低い」ことをよくウリにしている


何を隠そう、私やってました。ただ今は手を引いている。

「痛い目」に合ったわけじゃないですよ。その辺は後述する。


私の経験談を話す。


「ソーシャルレンディング」を初めて知ったのは、確か本屋だった。

そのころ、私は投資に興味が湧いてきたのだが、何をどうすればいいやら、右も左も分からなかった。株式投資も得体の知れない怖いものに見えていた。

その本(題名はもう忘れた)を読み、紹介されていた運営会社の「maneo」に口座を開いた。

騙されてたつもりで、少額で1年間やってみることにした。


結果は儲かった

諸々引かれて、約3%の利益率を出したと思う。

で、3%分の金額を引き出した。当たり前だがちゃんと振り込まれた。

これなら自分にもできそうだ。

資金を増やし本格的に運用を開始した。


但し、投資するうえで、以下のルールを設けた。

  • 償還期間は1年以内に限る
  • 利率が年利8%以上の案件には投資しない
  • 担保の有無も考慮しつつ、低利の案件には資金を多く、高利は少なく

この3つを徹底して守った。


これは、借金する側の立場になって考えればいい。

債務者にとって、返済期間が長いのは有利だ。債権者にはリスクが増す。

金利は債務者の信用で変動する。誰だって借金するなら低利で借りたい。

でもその金利でしか貸し手が現れなかったわけだ。

加えて運営側は手数料を取るから、債権者が見ているより数%高い金利を、実際は支払うはずだ


金を預けるだけで、長期間利息が入ってくる。楽だし嬉しいですよそりゃ。

でもね、安定した企業なら普通は銀行に融資してもらうでしょ。

今は排除されたらしいが、当時のソーシャルレンディングでは、債務者の匿名が少なくなかった。一つの案件に複数社が加わることも多かった。

ソーシャルレンディングは「株より低リスク」は確かにそうだろう。

リスクの許容範囲をある程度選ぶこともできる

ただし、それは株と比較した場合であって、国債なんかと比べれば、はるかに高リスクだ。


とは言え、ルールを守りながら、私の運用成績はそこそこ良かった

当時のmaneoの借り手は、新興の住宅建築会社とか、パチンコ台の卸会社、ブライダルの貸衣装屋さんなんかがあったと記憶している。

儲けた利息をまた投資に充てれば、福利効果が得られる。

始めてからの3~4年は実にうまくいっていた


ミソが付き始めたのは、自分のルールに合わない案件が増え始めたころだ。

maneoの虎」なる企画が始まり、個人事業の債務者に年利10%で償還期間が数年なんていう案件を見た時は、ひっくり返りそうになった。

もちろん私は乗らなかった。

ところが、あっと言う間に次から次へ満額成立していくのだ。

いや確かに年利10%は美味しい。無事償還されればね。

でも金を借りる側の気持ちになってほしい。こんな高利で金を借りるのはまともじゃないぞ。

皆どうかしていると思った。私は少し怖くなったのを憶えている。


私は徐々にmaneoから距離を置き始めた。

自分の意志でと言うより、自分に合う投資案件が急速に減り、投資したくても出来ない状況が続いていたからだ。

もっとリスクを受け入れるべきかと悩んだが、最初に決めたルールは曲げなかった。


結局この後、maneoは大変な事態に陥る


私は難を逃れた

自分が定めたルールが良かったのか。

ただ運が良かっただけなのか。

今でもよく判らない。


次回は「maneo」について著す。

2021年9月12日日曜日

投資はギャンブルだ

いささか乱暴な言い方ではあるが、「投資」は「ギャンブル」だ。

「競馬」「競輪」「競艇」「パチンコ・パチスロ」「宝くじ」等と同列のものだと、私は考えることにしている。

もちろん異論はあるだろう。

でも、ちょっと考えてくださいよ。

色々調べて勉強して、「これは」という株を買ったとしても、それが本当に将来値上がりするのか、だれも判らない。

「馬券」はどうですか?

「パチンコ」はどうですか?

馬の毛並みや過去の戦績、釘の並びを徹底的に調べ、勉強しても、儲かるかどうか?

買って、打ってみるまで判らないでしょ。


投資も世の中にある賭博も、未来を予測してお金を賭けるわけだから、根っこは同じだ。


ただ「投資」には、他のギャンブルとは違うところがある。

負けても身ぐるみ剝がされる確率は低い。もちろん0%ではないが。

例えば株は、会社が倒産したり上場廃止になれば無価値になるが、上場企業は定期的に経営情報を公開している。

ヤバかったら「ヤバいですよ」と投資家にアナウンスしてくれるわけだ。

おかしなことになる前に、損切すれば資金の一部は戻ってくる。(逃げ遅れる場合もあるよ。念のため。)

悲惨な状況に変わりないが、「一か八か」の他のギャンブルより、生き残る確率は上がるはずだ。


また株価は将来的には「平準化」する。結局適正な価格に落ち着く。

世間の投資家が「安い」と思えば値上がりするし、「高い」と判断すればその逆だ。


そして、まともな経営状況の企業なら「配当金」を分配するし、「株主優待」だってあるでしょ。

大きなリスクを取らず、中長期的に投資すれば、勝率は自然に上がる。


ギャンブルには質の良いものと悪いものがあって、株式投資は上等な部類に入る。


ところで最も悪辣なギャンブルは何だろう?

私は「宝くじ」とか「ロト6」などに代表される「くじ」じゃないかと思う。


まず「くじ」を買っているひとは、自分がギャンブルをしている自覚を持っているんだろうか?

「夢を買う」だとかの言葉を連想するが、その「くじ」が将来「当たるかもしれない」と予想して買うわけだから、立派なギャンブルですよ、あれは。

しかも、どの番号が当たるのかを予想するための「材料」すら提示してくれない。

あなたの「運」だけが頼りだ。


「競輪」「競馬」はレース観戦の「娯楽」としても、一応成立する。競走馬の疾走は一見の価値はある。

「パチンコ・パチスロ」もタテマエとしては「遊興」だ。(個人的には性悪な遊びだと思うが。)


「くじ」はどうだ?

当選番号発表の瞬間はドキドキするな。あれはまぁ楽しいか。

でもそれは一瞬で終わる。上に揚げたギャンブルのほうが、まだ長く楽しめるじゃないか。

そして何より高額当選の確率の低さだ。ネットで調べてくださいよ。限りなく「ゼロ」に近い。

断言しても良い。当たりませんよ。


私なら「ドリームジャンボ」を買う金と暇があるなら、証券会社に口座を開いて、そのお金を入金する。

同じギャンブルでも、そっちの方がよっぽど勝ち目がある。


世間で「ギャンブル」と言う言葉には、どうしてもネガティブなイメージが付きまとう。

はい、私もそう思ってました。確かに倫理や道徳に反する部分がある。

でも、世の中をもっと俯瞰してみよう。私たちは否が応でも選択を迫られ悩む時がある。

その結果の良否は選択した後でしか判断できない。

これって結局「ギャンブル」じゃないか?


私も、酸いも甘いも嚙み分けながらいい歳になって、実に思う。

成否に関係なくリスクを甘受してどちらかに賭けないと、人生は先に進まない

今の生活に満足していて「現状維持」を願っても、まぁ願い通りにはならない。


後はどこまでリスクを許容できるかだ。

それは人それぞれ。よーく考えて未来に投資しよう。

2021年9月11日土曜日

はじめに

2014年だった。

株式投資を始めたのは。

この年、多くの日本人が投資の世界に足を踏み入れたはずだ。

そう、「NISA」(少額投資非課税制度)が始まった年で、私もその一人だったわけだ。


で、2021年の9月現在、私が株で得したか、それとも損したか、気になるでしょ?

トータルの収支はプラスだ。しかし、「大成功」かと問われれば、それは「否」だ。

ずっと損を抱えていた銘柄もあったし、実は今も持ってる。(;´д`)トホホ

優秀な投資家なら、同じ期間でもっと儲けを出せたろう。

そもそも「タネ金」もそんなに持ってないからね。大儲けしようがない。


私は、世間で掃いて捨てるほどいる、普通の「おっさん」の一人だ。

そして多くの「普通のおっさん達」は、仕事と家庭を持ち、世間一般の漠然とした「将来の不安」なんかも抱えている。

そんな人達にとって、お金はとても大事だ


これから「投資」の話をしていこうと思う。

断っておくが、私は投資や金融のプロではない。ただの「素人投資家」だ。

だから美味しい儲け話なんて知らない。

仮に小耳にはさんだとしても、このブログで紹介することはない。

だいたい、もし確実に儲かると知っているなら、あなたそれ、他人に教えますか?

教えたら最後、たちまち世間の知るところとなり、その利益はあっという間に刈り取られてしまう。

そもそも、向こうから「儲け話」がやってくることは絶対にない。証券会社、銀行、機関投資家なんかが、魅惑的に誘う金融商品は、あなたを儲けさせたいから持ちかけられるのではない。

手数料を払ってほしいから、あなたに勧めるのだ。(中には本当に良い金融商品もあるかもしれない。でも聞いたことないよね。)


上手い儲け話はない。あったとしても私たちの所まで降りてくることはない。

この言葉を胸にしっかりと刻み、拙稿を綴っていこう。

お付き合い頂ければ幸いだ。